あこがれのシーマ
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当時の日産の技術の粋を集めたような車でした。
国道20号線(通称甲府バイパス)の増坪の交差点で、信号待ちをしているシーマの後ろについた時のことでした。
信号が青に変わった瞬間、リヤをグッと沈めて一気に加速したかと思ったらあっという間に走り去り「V6 3L」の威力をまざまざと見せつけられました。
その光景は30年以上たった今でも瞼の奥に焼き付いており、のちの三冠馬「ナリタブライアン」が4コーナーを回って直線に向かうときに馬体を沈める姿とだぶり、ブライアンが1着でゴール板を駆け抜ける度によく思い出したものでした。
エンジンもさることながら内外装も高級外車並みに整っており、今になってみれば「これ本当に必要か~?」と笑ってしまうようなものもあります。
後席のパワーシートはともかく、雨水をただ伸ばしているだけのドアミラーのワイパー、極めつけは画面がないのにアナログテレビの音声だけが聞こえたテレビ。
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それでも当時はこれを見ただけで「お~スゲー」と歓声を上げたものでした。
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