シャンパンのようなクラフトビールが出来ました

ビアシャン

ホップにもいろんな種類があり醸造工程で投入のタイミングを変えると同一のホップで同じ分量をもってしても違う味わいになります。
麦芽も同じで挽き方を変えただけでコクやアルコール度数が変わってきます。
何種類もある麦芽、ホップ、酵母の組み合わせ。またその年の気象状況によって変わる原料。
そして醸造家のしこう(思考、試行、指向、嗜好、志向)によって宇宙のはるか彼方を超える天文学的な無限の作品ができます。
「とりあえずビール」最初の一杯で役目が終わってしまい酒の席でも主役になれないような響き。
前述のようにこんなに奥の深い飲み物だからこそ、あえてそこにスポットを当てたい。
「とりあえずビール」の次に「ビアシャン」。
国産麦芽を惜しげもなく使ったまろやかなコクと香り。
口の中で苦みが刺さらないカクテルやシャンパンを思わせる飲み口は7%という少し高めのアルコール度数を感じさせません。
目指すは南アルプスの水が奏でる麦のシャンパン。
ビアシャンとは永遠にたどり着くことができないであろう「麦のシャンパンに挑む闘志」を表現した私の作品でございます。

新感覚

人はそれぞれ日々新たな発見、進化をしながら生きていく生物だと思います。
そこに環境や出会い別れが複雑に絡み合い誰一人として全く同じ人生を歩むことはあり得ません。
私の生きてきた人生のポイントひとつひとつそのものが今回の作品の根幹をなすもので、それは今後出会う人や物によって動かされる心の感性や時代の変化に応じて、ことごとく進化していくことだと思います。
音楽家や作家、画家いわゆる芸術家が一つの作品を創り上げるときの感性とその作業工程を想像してみます。
そのエネルギーはいかほどだろうか?
自身の生きざまに新たな息吹を吹き込み常に「新感覚」として皆様のお手元に感謝の心をもって私の作品をお届けさせていただきます。

 

ビアシャン フルーツ

矢崎屋ファームレモン 富士川町の貴陽 山梨のもも
山梨県で唯一のレモン生産者、栄えある地元の山日YBS農業賞の奨励賞と審査員特別賞を受賞した矢崎敦仁様のレモンで造りました。独特の栽培方法で収穫期には予約殺到、売切れ必至の貴重なレモンのひとつひとつを矢崎さんが手絞りしてくれました。そのレモン果汁が原材料になっています。 南アルプス市で誕生した「貴陽」は栽培が難しく生産者が少ないため入手困難な高級スモモですが、山梨県富士川町の「もちづき農園」様のご協力により貴重な一本ができました。貴陽のビールは世界中を探してもおそらくこの1本しかありません。 ジャパン・グレートビア・アワーズ2023 「銀賞」受賞。日照時間の長い山梨県で太陽の光を十分に浴び寒暖差のある水はけのよい土壌で育ったモモの香りを麦のシャンパンに閉じ込めるイメージで造りました。これを飲まずして山梨のモモは語れません。
富士川町のラ・フランス 富士川町のゆず 山梨のぶどう
意外や意外、造り手の予想をはるかに超えた人気商品となりました。原材料は全国にファンをもつ「もちづき農園」様のラ・フランス。収穫初めからわずか2ヶ月で完売してしまう人気商品です。独特の食感を連想さるまろやかな飲み口に仕立てました。 山梨県富士川町「日出づる里活性化組合」様のゆずを使用しております。ここ穂積地区は東に霊峰富士を仰ぎ、冬至から正月にかけて壮大な「ダイヤモンド富士」が見られることでも有名です。飲み終えた後、鼻腔に抜けるゆずのほろ苦さがたまりません。柑橘系が好きな私の力作です。 フルーツビールとしては本場山梨のブドウを使って醸造した私の処女作です。営農指導員の資格をもち、南アルプス市認定農業者としてブドウ栽培に取る組んだ経験の全てを、今、醸造家としてこの一本に詰め込みました。スパークリンクワインとは違う飲み口。まさに「ビアシャン」です。
瀬戸内レモン
皮まで安心して食べられる有機栽培の瀬戸内レモンを南アルプス山系の水と融合させたら、華やかさと爽やかさが同時に感じられる作品に仕上がりました。爽やかな飲み口があとをひきます。

 

ビアシャン ホップ

ザーツ カスケード モザイク
時の権力者に翻弄され陰と陽の時代を繰り返し、自らの意志で自由主義を勝ち取った民衆の歓喜を「陽」とするならばそれを爽やかさで表現し、その裏に隠された負の時代の悲哀をシックに感じる取れる飲み口としました。
チェコの伝統的なホップ「ザーツ」。この国の歴史を味わってほしい一本です。
柑橘系とシトラスの香りがミックスされたようなアメリカの代表的なホップ。エルビスのロックンロールをBGMにキャデラックのオープンできらびやかな電飾で彩られた街を流す。1960年代の華やかなアメリカを感じられる私の処女作です。 マンゴーやパパイヤを思わせるトロピカルフルーツの香りとホップのほろ苦さが口の中で複雑に絡み合います。芸術的とも言える複雑な味わい。その名の通り「モザイク」。アメリカの比較的新しいホップですが、この魅力に多くのファンがつきました。

醸造過程で複数のホップや原材料を組み合わせ一本のビールを造るケースが多いわけですが、あえて単品のホップにこだわった理由はそれぞれのホップの特徴を単純に楽しめること。また、三種類のホップの香りを自分好みにグラスの中で調合し、自らをソムリエに仕立てオンリーワンの製品が飲み手自身で造れるという楽しみもあります。手にしていただいた方の遊び心から思わぬ自分だけの一杯を探していただけたら幸いです。